2年振りにアンドラーシュ シフさんのリサイタルに行って参りました!
私の大好きなピアニスト、トップ3のお一人です。
私自身が歳を重ねていくと共に、段々彼の偉大さが理解できる様になりました。
今回はプログラム未公表でシフさんがトークを交えながらステージ上で発表する、
というスタイルでした。
当日のプログラムをあーでもないこーでもないと予想するのも結構楽しく、
彼の様な超一流の素晴らしいピアニストならではの企画だと思いました。
「バッハは当然入ると思うけど、どの曲かしら?」
「シューベルトが聴きたいな〜弾いてくださるかしら…」
「モーツァルトは聴いたことがないけれど、珠の様な音に違いない!」
「もしモーツァルトが入ったら、もしやベートーヴェンも入るかも!!」
(この時点で完全にバッハが組み込まれていると思い込んでいるのですが😅)
さて、当日のプログラムは以下の通りでした。
・J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集 第1巻より 前奏曲とフーガ第1番 ハ長調 BWV846
・J.S.バッハ:カプリッチョ「最愛の兄の旅立ちに寄せて」BWV992
・モーツァルト:ピアノ・ソナタ第17(16)番 変ロ長調 K570
・ハイドン:アンダンテと変奏曲 へ短調 Hob.XVII:6
・ハイドン:ピアノ・ソナタ 変ホ長調 Hob.XVI:52
・ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第21番 ハ長調 op.53 「ワルトシュタイン」
・ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第30番 ホ長調 op.109
1曲弾かれた後に次の曲の発表がありまして、
結果としてこの様なプログラムのリサイタルだったことが
「ワルトシュタイン」を弾き終わった後に判明したのでした。
プログラムの組まれ方は私が以前ABRSMのディプロマ試験を受けた際に、
私自身が組んだプログラムと同系統のもので、
偉大なるバッハから影響を受けた作曲家の作品が並んでいます。
しかもベートーヴェンは中期と後期のソナタが!
バッハの平均律からベートーヴェンOp.109まで、私の心は感動で揺さぶられっぱなしでした。
無駄な動きが全て削ぎ落とされた彼の体から紡ぎ出される、
繊細で非常に深く、温かみに溢れたその美しい音楽は唯一無二の演奏でした。
演奏の間の分かりやすいレクチャーや静かに話されながらもユーモアのあるトークは、
お人柄を表している様で益々ファンに😊
シフさんの演奏で彼から頂いた音楽の養分を
今度はレッスンを通して生徒さんたちにどんどん還元して参りますね🎶