プリモピアノ教室(用賀駅・上野毛駅)のブログにお立ち寄りいただき、ありがとうございます。
金曜日の外が薄暗くなり始めた頃に小学2年生のYちゃんが、
お母様と一緒に体験レッスンにいらっしゃいました。
控えめながらはっきりと「こんにちは」とご挨拶してくれたYちゃんは、
洗面所で手を洗うとピアノ室に入り、静かにピアノの前の椅子に座りました。
レッスンの経験があるYちゃんには、
最初に好きな曲を弾いていただきました。
Yちゃんが弾いてくれたのは「かわいい音楽家」
「Yちゃんはこの曲のどんなところが好きなのかしら?」と尋ねると、
「楽しそうな感じが好き。」とすぐに答えてくれます。
Yちゃんの言葉通りとても明るく快活な演奏です
「よく練習してありますね。上手に弾けましたよ。でも今日はせっかく体験に来てくれて、
もっと上手になって帰っていただきたいので少しアドヴァイスしますね。」
そう言ってf (フォルテ=強い音で)とp (ピアノ=弱い音で)をはっきりと表現する際に
どの様な意識で弾くと良い音が出るのかを伝えて、もう一度弾いてもらいました。
「どうですか?何か自分で変わったと思うかな?」
「弾いていて前より楽しかったです♪」と嬉しそうなYちゃん。
「私も2回目のYちゃんのピアノを聴いていて楽しい気持ちになりましたよ♪」
Yちゃんはにっこり笑っています
次に目下練習中という「つきのひかり」を弾いていただきました。
これはまだ仕上がっていないので苦戦している箇所もあります
「Yちゃん、この曲の中でむずかしいなぁ、弾きにくいなぁと思うところはあるかしら?」
「えっと、この段のところ…」
Yちゃんはちゃんと自覚していました
これは自宅で練習をしていく上でとても大切なことです。
自分がどこがうまく行っていないのかを自身で認識できないと、
穴を埋めることができないからです。
「そうね。この段のところは他と違うから、少し戸惑って難しく感じますね。
こういう時には部分練習と言ってこの段の4小節だけ取り出して練習してみるのよ。」
練習の具体的な方法を伝えます。
そしてこの曲の楽譜に記された記号の意味を確認して、
読み取れる情景や気持ちを想像しながら歌うことを伝えました。
Yちゃんは落ち着いた様子で、私の言葉を熱心に聞いてくれました。
私の話を聞くYちゃんは只々じっと耳を傾けて言われていることを理解しようとして、
それを能動的にピアノで試行錯誤しながら弾いています。
その様子を見ていて私はYちゃんの素直さと、
真剣に取り組む姿勢にとても好感が持てました。
そしてYちゃんの真剣さからはやはり「ピアノが好き!」
という想いが溢れている様に感じました。
「今日私がアドヴァイスしたことはすぐに出来ることもあるけれど、
すぐには出来ないこともあります。そういう時は諦めないで練習を重ねてね。
3日続けて練習すると少しだけ上手になっていることが自分で分かりますよ。」
「はい。」頷きながらお返事してくれるYちゃん
静かな佇まいの中に何となくエナジーを感じたのでした
週明けにご入会希望のご連絡をいただきました。
ありがとうございます。
Yちゃんの個性を大切にしながらピアノがより好きになっていただける様、
心を込めてお手伝いさせていただきます。
体験レッスンから帰宅されたYちゃんは、
私が伝えた様に歌いながら「つきのあかり」を練習されていたそうです。
そのことを伺って真剣に私の話を聞いていたYちゃんのお顔が思い出されました。
また、体験レッスンの翌日は中秋の名月だったのですが、
銀色に輝く月を見て「キレイだね、こんな風にあの曲を弾きたいね。」と、
Yちゃんとお母様はお話しされていたそうです。
お子さんとのこんな素敵なやり取りに心がほっこりすると同時に、
まだまだ子育ての途中にいらっしゃるお母様を羨ましく感じました
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
プリモピアノ教室にご興味のある方、
どうぞ無料体験レッスンにいらしてください♪