今年最も期待に胸を躍らせていた演奏会が、
クラウス・マケラ指揮パリ管弦楽団とアリス=紗良・オットさんのコンサート❣️
いつものサントリーホールに行って参りました。
今回の演奏会は案内のメールが届いた瞬間、狂喜デス。
「大好き」×3…いえ、3乗かしら💞 何故3なのか?といいますと、
その理由その1、先ずはパリ管✨✨
初めて聴いたのは8年前で、家族旅行で行った際にパリで。
1曲目の『禿山の一夜』(ムソルグスキー作曲)からパリ管の響きに皆で魅せられ、
完全に引き込まれてしまったのでした。
クラシック超素人(?)の夫が
「出だしからもう、あまりにも凄くって知らない曲だったけれど飽きなかった〜」
息子も「知らない曲だったけど寝なかった〜」
と言っていたのが思い出されます😆
本当に素晴らしいオケで、パリのエスプリ?を感じさせる様なエレガントさと煌めき、
同時にパリっとした響き(駄洒落ではありません😅)のパリ管でした。
ず〜っと再び聴きたいと待ち焦がれていたのでした。
その理由その2、そしてアリス=紗良・オットさん✨✨
好きなピアニストの一人です。
私は彼女のベートーヴェンが好きだったのですが、
今回はラヴェルということでパリ管とのフランスもの、
どんな音楽になるのか楽しみでした。
そして彼女のコンチェルトはオケといつも融合していて、
その点も含めてクリエイティブさ感じるピアニスト だと尊敬します。
その理由その3、そして最後は何と言ってもクラウス・マケラさん✨✨
今世界で一番ホットな指揮者ではないか、と思う程の新進気鋭の天才指揮者。
何と、1996年にフィンランドで生まれた26歳‼️
24歳でお隣ノルウェーを代表するオスロ・フィルの首席指揮者に就任したと思ったら、
翌年秋にはパリ管の音楽監督に就任‼️25歳で⁉️
もう、この機会を逃してどうする?!
…というわけで聴いて参りました。
クラウス・マケラさん。
その容姿端麗さはモデルか俳優か?というレベルで、思わず目がハートに😍
指揮棒を振っている後ろ姿も美しく、目の保養も十分でした😂
そしてコンサートは想像以上の、期待を遥かに超えたものでした💖
凄腕個性派演奏家の集団、パリ管を纏める指揮者の采配はさすが天才。
8年前の夫ではありませんが、私の苦手な『火の鳥』も思わず演奏に引き込まれていました。
実は以前2度程コンサートで聴いたのですが、途中で少々飽きてしまいまして…😅
やはり本当に素晴らしい演奏というのは「今ひとつ分かっていない人」をも
惹きつけてしまうものなのだと改めて思ったのでした。
今回のプログラムでは金管、木管の本当に美しい響きが印象的で、
心を揺さぶられる様な音色を堪能できました。
コンチェルトは想像通り、オケとピアノが非常にマッチして素敵な演奏でした。
アリス=紗良・オットさんはアンコールで『アリーナのために』(アルヴォ・ペルト作曲)
を弾いてくださったのですが、ご本人が仰る通り、
サントリーホールの音響を最大限に生かした透き通る様な音楽でした。
彼女は演奏会の3日前に日本入りされたそうですが、
空港で預けたスーツケースが行方不明になり、
演奏当日も彼女の荷物は未だミュンヘンにあるとか…😱😱
当然舞台衣装も手元になく、東京で5時間もかけてあちこちドレスを探したそうです。
けれども結局見つからずにパリ管のメンバーの方からスカートを借りた、
とアンコール曲を弾く前に仰っていました。
なんともお気の毒ですが、そんなアクシデントがあっても
あんな素晴らしい演奏が出来るなんて流石ですね。
そして!
最後に演奏されたパリ管のアンコール曲『ルスランとリュドミラ』序曲(グリンカ作曲)、
1小節聴いて「嬉しい❣️大好きな曲だわ💖」と思い、
2小節目まで聴いて❓❗️「物凄く速くない??」
この曲プレストだけどこのテンポ200位あるけれど…😱
こんな恐ろしく速いまま行っちゃうのかしら…
そんな私の不安は一瞬で吹き飛んでしまいました。
3小節目の後半からの弦楽器の超絶技巧は一糸乱れずとはまさにこのことで、
非常にクリアでしかも必死さは微塵もなく、
表現豊かな演奏に心底驚き感動したのでした。
さすがパリ管❣️
身体中の血液が沸騰しそうなくらい(そんなことはあり得ないのですが)、
興奮した5分間でした。
会場の入り口には仮屋崎省吾さんの素敵な作品が。
在日フランス大使館も後援ということで、フランスの国旗のカラーがテーマになっています。
今回のコンサートは8年前のパリでの演奏会同様に、
今後も記憶に残っていくと思われる素晴らしいものでした。