機会があったらいつか聴いてみたい…と想っていたチェリストのミッシャ・マイスキーさん💖
念願が叶い、いつものサントリーホールへ夫を誘って行って参りました。
今回はAプログラムだったので、無伴奏チェロ組曲第1番、第4番、第5番という
聴き応えのある内容です。
第1番の演奏が始まるや否や、物凄い衝撃を受けました。
こんな自由でみずみずしいバッハがあったなんて!
想像を遥かに超える、情感溢れる演奏と多様な音色!
新しい世界を見た様な気がしたコンサートでした。
アンコールは、なんと!18歳のご子息がピアノ伴奏をされて
J.S.バッハ作曲 「チェロソナタ第1番」と「G線上のアリア」でした。
どちらも息がぴったり合っていてさすが親子です✨
そしてどちらも出だしでのピアノの音色は非常にフレッシュで
少しチェロの音色とギャップが有ったのですが、
曲の中盤あたりからだんだんピアノがチェロの深みのある音楽の方に寄ってきて(?)
後半では融合してより素晴らしい音楽へと変化していたことが印象的でした。
ミッシャ・マイスキーさんのご両親はウクライナ出身で、
6人兄弟の末っ子のミッシャさんはレニングラードで音楽教育を受けていらっしゃいましたが、
お姉様がイスラエルへ亡命したことで残された家族は旧ソ連の監視下に置かれ、
ミーシャさんは逮捕されて強制労働収容所に2年近く収容されたというご経験をお持ちでした。
「祈りのバッハ」には様々な願いが込められているのではと、
つい想いを馳せてしまうのでした。
ミッシャ・マイスキーさんの演奏にご興味のある方はどうぞ♪
2020年4月〜5月のコロナパンデミックの最中にご自宅で録画されたものです。
J.S.バッハ 無伴奏チェロ組曲第1番
https://www.youtube.com/watch?v=tQsI7jRLUgg
J.S.バッハ 無伴奏チェロ組曲第5番
https://www.youtube.com/watch?v=mFxfHhozmc8