プリモピアノ教室(用賀駅・上野毛駅)のブログにお立ち寄りいただき、ありがとうございます。
先日、Mさん(ミドル世代女性)が体験レッスンにいらっしゃいました。
塾講師のMさんは通勤時に通える用賀駅付近のピアノ教室をお探しでした。
子供の頃にピアノは習っていらしたのですが、
練習が嫌でバイエル(懐かしい響きです♪)を終える頃にお止めになったそうです。
ホントによくあるお話ですね、ピアノを止める2大原因。
「練習がキライ」😖「先生がコワイ」💀
それ以来ピアノからずっと離れていらしたのですが、
2020年のコロナの世界的感染で急にご自宅でのお時間が増え、
ピアノをまた弾いてみようと思われたことがレッスンへのきっかけだったそうです。
この状況はとてもよく分かります。
ステイホーム中にYouTubeで色々な動画をご覧になって勉強されたとのことでした🖥
世の中本当に便利になりました👍
『冬のソナタ』の美しいメロディを美しく奏でる♪
Mさんはこの日、有名な韓流ドラマ『冬のソナタ』のテーマ曲
『初めから終わりまで』を弾いてくださいました。
楽譜を追いながら聴く限り、右手のメロディラインは譜面通りの音が出ています。
「一応右手は音符通りに弾けていると思います。でも左手はテキトーで…😅」
と、左手はご自身のアレンジで弾いていらっしゃいました。
「大丈夫です。この曲は何と言っても右手がとても大事なので
左手は後からゆっくり譜読みされても良いですし、
弾いてくださったものでもハーモニーは良かったですよ👌」
Mさんが弾かれる2ページ程の曲を聴きながら、今日のレッスンのテーマを決め、
伺ったインフォメーションを元にどの様に彼女にアプローチするか…
私の(普段レイジーな)脳内は目まぐるしく動いていました😆
「それでは今日は右手のメロディに絞って、アドヴァイスさせていただきますね。」
「はい、お願いします!」とMさん。
今回のMさんは小学生の時までピアノ学習のご経験がありますので、
ブログに綴るレッスンの内容が経験者向けになっていることをご了承くださいませ😊
「この曲の右手は単旋律ですが、このシンプルなメロディをいかに美しく弾けるかが、
演奏のポイントになってくるのです。
シンプルなものほど実は美しい表現は本当に難しいのです。」
と、先ずは“メロディを歌う演奏”とはどういうことなのか?
“歌っていない演奏”と聴き比べていただきます。
「全然違いますね〜」とMさん。
「この様に美しく聞こえる様にピアノを弾こうとして、それでは自分勝手に歌えば良いのか?
というとそうではなくて、最初に“楽譜をよく見る”ことが大切です。」
音符は見てもその他楽譜にに記載されている様々な音楽記号を
見落としていらっしゃることがよくあります。
そしてその記号の意味することまで中々考えが及びにくいようです。
「Mさん、この曲の拍子は何拍子ですか?」
「4分の4拍子です。」👍
「そうですね。それでは4拍子のリズムはどの様なリズムかご存知ですか?」
「?」
「1小節に4拍入るこれらの拍は1、2、3、4と全部同じですか?」
「??👀」
「4拍子は1拍目が“強拍”と言って4つの拍の中で一番強い拍です。
その次に強いのが3拍目で“中強拍”と言って少し強め、
2拍目と4拍目は弱拍です。なので4拍子は、
1(強)、2(弱)、3(中強)、4(弱)というリズムになるのです😎
決してい〜ち、に〜い、さ〜ん、し〜いと木魚の様に同等にならないで下さいね😄」
「そうだったのですね〜😮」
「それではもう1つ質問です。出だしの音は何拍目の音でしょうか?」
「…3拍目…ですか?」
「はい、そうですね。正確には3拍目“3と”の“と”の方ですね。
ここは8分音符が3つ続いていますので、3の後の“と4と”で入ります♪
この曲の様に1拍目から入らないで、他の拍から入って飛び出している部分を
“アウフタクト”というのですが、こういう曲は弾き始めは特に要注意ですので、
1と2と3♪と4と〜と、心の中でカウントして弾き始めてくださいね。
そしてこの3つの8分音符の旋律は次の小節の1拍目の音に向かっていますので、
この1拍目のE♭(ミ♭)2分音符はたっぷりと弾いてくださいね。
では、カウントしながら出だしを弾いてみましょう♪」
「1音目の3との“と”は数字の部分よりも弱い拍となりますが、
右手1番(親指)で弾くので「ドスン」という様な重たい入り方にならない様に
気をつけましょう😊」
と、少し親指の第1関節を修正して弾いていただきます。
「音が変わりますね👀」Mさんも耳で確認できました👍
そして歌うことには欠かせない大小のスラーやシンコペーション、
ダイナミクス(強弱)に関する記号等を1つ1つ説明していき、
4小節の1段が終わりました。
後は同じパターンのものが出てくるので同様な注意を払ったり、
全く違う音楽の箇所は先ほどのレクチャーを参考に考えて練習してみたり、
どの様に取り組んでいけば良いのかを説明してこの曲のレッスンは終わりました。
Mさんが塾講師をされていらっしゃることや、
この有名な曲が大好きで何度も聴いて(曲想は掴んで)いらっしゃることから、
今回は敢えてロジカルレッスンに徹してみました。
『こどものハノン』を使って🎹
次にMさんが持参された『こどものハノン』を弾いていただきました。
今後目標とする曲を弾くために動かない指を動かせる様にしたいと、
Mさんが自ら購入されたのでした。
私はピアノに対するMさんの思いに心を動かされ、
この短い体験レッスンで何か少しでもお役に立ちたいと強く思いました。
そこでやはり基本である“弾く時の体の使い方”を丁寧にお伝えすることにしました。
手や指の基本形を説明した後1音1音ゆっくり弾きながら、
手の位置、指先の打鍵する部分、指の形、腕などを修正していきます。
と同時にMさんが頭で理解されたことを目で確認していただきながら、
“手の中がリラックスできている感じ”“指先に重みが乗っている感じ”
“肩や腕が脱力できている感じ”等を体感していただきました。
「ピアノってこうやって弾くのですね❗️✨」
「そうなんです😊一生懸命弾こうとするあまり、
指が伸びてバタバタと動かしてしまって手や手首、
ひどいと肩の方まで力が入ってしまうことがよくあるのですが、
“如何に無駄な力を抜くか”が大切でこれは簡単な様で、
実はハイテクニックなのです😎」
「へぇ、そうなんですね〜👀知りませんでした😃」
「なので、今の様に1音ずつ手を支える指先をゆっくり移動させながら、
ご自分の腕や手の中が力んでいないか、先ほどの感覚を思い出しながら
ご自宅でこのハノンを使って取り組んでみられると非常に為になりますよ。」
「こんなことを教えてもらったのは初めてです。
ありがとうございます。家でやってみます❣️」
こうして体験レッスンは終了しました。
Mさん、お疲れ様でございました😊
そして体験レッスンの終了と同時に、
Mさんは入会を希望され、早速翌週からレッスンが始まる運びとなりました😃
ご入会くださりありがとうございます。
ピアノを通してMさんのお手伝いをさせていただけるご縁をとても嬉しく思います。
ご一緒に音楽の素晴らしさを共有して参りましょう🍀
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
プリモピアノ教室にご興味のある方、
どうぞ無料体験レッスンにいらしてください♪