プリモピアノ教室(用賀駅)のブログにお立ち寄りいただき、ありがとうございます。
ゴールデンウィーク明けの月曜日、小3のHくんがいつもの様に元気な声で
「こんにちは〜!」レッスンに来てくれました。
お休み中もこつこつと練習を重ねていらしたことが、
ピアノの音から伝わって来ます👍
初めてのポリフォニー
レッスンの終盤の曲は『こねこのおいかけっこ』です。
前回ドレミで歌いながらの片手暗譜が完成したので、
今回はいよいよ両手です。
そして両手で弾く際に右手のパートと左手のパートを
それぞれ歌いながら弾くことが課題でした。
この曲はポリフォニーと言って両手がメロディーです。
良くある『右手がメロディー、左手は伴奏』ではなく、
右手も左手も等しく大事なメロディーです。
不器用な左手でメロディーを弾くのは難しいので
可愛らしいタイトルとは裏腹に美しい演奏のためには
実は結構な練習が必要なのです😎
“ただ単に両手で弾いている”だけでは
決して旋律は立体的に絡み合って聞こえて来ません。
2週間の練習の成果
ゴールデンウィーク前に片手の演奏はしっかり暗譜が出来たHくん、
この2週間でそれらの左右の旋律を一緒に弾く練習を頑張ってくれました。
演奏は流暢で見事!というわけではありませんが(難易度の高い曲ですから)
真摯に向き合っていらしたことがピアノから伝わって来ます。
ポリフォニーの曲の左手を歌いながら両手で弾くことは本当に難しいのですが、
Hくんは丁寧に一生懸命歌っています。
私もハミングでお手伝い。
「良く頑張って練習したわね!どうだった?大変だった?」
「うん、難しかった…」
「そうなのね。でもちゃんと注意をしながら練習して来てくれたことは、
Hくんのピアノを聴いて分かりますよ。それでは今度は歌わないで、
その代わりに両方の旋律を良く聴きながら弾いてみましょう。」
Hくん、ちゃんと各旋律を聴きながら弾いているので、
まるでソプラノとアルトの歌手が2人で歌っているかの様に、
立体感が出て来ています👏
「どう?両方の旋律は聴けたかしら?」
「うん❣️」😃
「右手と左手のパートを2人の歌手の人がそれぞれに歌っているみたいで、
このタイトルの様に子猫が2匹で追いかけっこしている様子が目に浮かんだわよ😊」
Hくん、嬉しそうです。
きちんと曲に向き合い努力を重ねた末に手に入れたもの
「この曲は合格です👍最後に私がもう一度弾いてみるから聴いてみてね。」と、
1か月前に課題を出す時に弾いた『こねこのおいかけっこ』を再度弾きました。
するとHくんは、目を丸くしてため息混じりに「すっげーきれい❣️」😮
私は本当に嬉しくなりました。それは演奏を褒められたからではなく、
Hくんが曲の音楽を理解して美しさを感じることが出来たからです。
それは単に「きれいだな〜」という浅い感覚ではなく(こういう感覚も勿論大事ですが)、
彼がこの曲ときちんと向き合って苦労しながらも丁寧に練習を積んだ結果、
掴んだ“理解”と“感性”です。
彼自身がそれを自覚した正にその瞬間に出て来た言葉が「すっげーきれい!」でした。
「Hくん、私が最初に『こねこのおいかけっこ』を弾いた時は、こんな風に感じなかったよね?」
「うん…」
「Hくんがこの曲を勉強してたくさん練習してこの曲のことが良くわかるようになったから
今みたいに“きれい!”って感じるようになったのよ。そう思わない?」
Hくんは大きく頷いていました😊
ピアノは日々の練習がどうしても不可欠なお稽古事ですが、
時には辛い思いをしながらも重ねた努力は小さなお子さんでも小学生でも大人でも
必ずご褒美として身に付くものがあります。
そのご褒美は“弾ける様になった!” “弾くことが楽しい!”というものから
今回の様に音楽そのものの理解による“感性の育ち”など様々です。
生徒さん方には少しでも多くのご褒美を手に入れていただける様、
お一人お一人に寄り添って参りたいと思います。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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