プリモピアノ教室(用賀駅・上野毛駅)のブログにお立ち寄りいただき、ありがとうございます。
先日PTNAピティナ(全日本ピアノ指導者協会)からのご紹介で、
保育士実技試験直前レッスンを希望される方をお受けすることになりました。
初めは保育士を目指している方がいらっしゃるものと思っていたのですが、
実際は私の予想とは全く違っていました。
レッスンにいらしたKさんは育児休暇中の双子のお子さんのお母様で、
ご自身の育児のために保育士のお勉強を始められたとのことでした。
我が子の為に、ご自身の為に二人のお子さん(まだ1歳!)を育てながら
保育士試験の準備をされてきたそのバイタリティーに驚嘆しました
表現実技音楽の曲目は『小鳥のうた』と『びわ』でした。
『小鳥のうた』は「小鳥はとっても歌が好き〜♪」という、
私の年代では恐らくほとんどの人が知っている超有名曲。
『びわ』は私は初めて聞く曲で4分の3拍子のゆったりした曲で、
2曲の対比がはっきりしています。
Kさんはお子さんの頃にピアノ歴が10年お有りなので、
弾くことは勿論、弾きながら歌うことも全く問題ありませんでした。
(この「弾きながら歌う」というのは結構難しいものなのです)
これが本番だったとしても、恐らく合格レベルには達していると思われます。
けれども折角いらしてくださったので、ここはさらにレベルアップして頂きたい!
…ついつい私も熱が入ってしまいます…
拍子感、音楽記号、曲想、日本語の発音とリズム、フレージング…
2曲合わせてもほんの数段の曲ですが一つ一つ丁寧に説明しながら、
Kさん自身がそれらの感覚を掴めるまで(それが掴めないとご自宅で練習できませんので)
何度もその箇所を弾いていただきました。
そしてそれらが一通り良い感じに出来たところで、大事な「弾き始め」のレクチャーです。
試験では緊張のあまり呼吸も浅くなりがちで、
いきなり弾き始めてしまうことがよくあります。
その様な事態を避ける為にはどの様に自身を整えて演奏を始めたら良いのかをお伝えして、
それもやはり何度も練習します。
(私は極度のあがり症なので、本当はこんなことを言えた立場ではないのですが)
そして今日のレッスンの仕上げとして、
本番さながらに私が試験官になってKさんに2曲を通して弾いて頂きました。
たった1時間ですが同じ方が弾いているとは思えないくらい、
1段どころか3段ぐらいレベルアップした演奏で、ご本人も実感されていました
本番の実技試験まであと2週間あるということでしたので練習の参考になればと思い、
「今日の私からのアドヴァイスを思い出しながら聴いていただけますか?」と、
最後に私の演奏を2曲通して聴いていただきました。弾き終わると
「先生の演奏を聴いていると情景が浮かんできて、2曲目では景色がガラッと変わりました!」
「景色が変わりましたか?!それは嬉しいお言葉です
」
Kさんはもう1回、試験の前にレッスンをお受けになりたいとのことで、
次回のお約束をしてお帰りになりました。
双子のお子さんのお世話だけでも本当にお忙しい毎日だと思いますが、
その様な中でお仕事とは全く別の分野の試験に取り組んでいらっしゃるKさんを
心から尊敬して、応援したいと思います。
と同時にその様な方にお会い出来たことに感謝しております
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
プリモピアノ教室にご興味のある方、
どうぞ無料体験レッスンにいらしてください♪